2009-01-01から1年間の記事一覧
夏コミのピアノ楽曲集を除けば1年ぶりとなってしまった「love solfege'」のC77の新譜、「the note of satanism」。直訳すれば「悪魔信仰の覚書」である。「マリアスノニウムの謝肉祭」「9つの緋色」「アクルグ解析による自由への教唆」がストーリー性を持…
この記事は、EPISODE ZEROさんと、反=アニメ批評さんの合同企画のためのエントリです。以下に企画概要を掲載します。 ■「2009年ベスト/ワーストアニメ」 • 執筆形式・論述分量自由 • ベスト/ワーストの定義も自由 • 挙げる作品数も自由 • 書きあがった記…
「千年の魔法」とは新子の想像力のことで、さらにそれは祖父から孫へ、新子から貴伊子へと伝承されるものである。「マイマイ」とは新子の前髪のハネのことで、跳躍のイメージ、新子の「想像力」の暗喩である。防府の外部からやってきた貴伊子と防府で育った…
胡桃沢の爽子への干渉 Aパート全体にわたって展開されているのは、爽子に対して胡桃沢がどのように干渉してくるのか、その様子の描写です。第10話の冒頭は前回と全く同様に、ボールが空に向かって打ち出されるカットがあります。前回と異なるのは、ボールの…
そ〜とめこういちろう氏は3話の演出もされておりますが、今回のを見て、3話にわざと青色とオレンジ色の空を入れたのは、もしかしてそ〜とめ氏の仕業なのかもしれないと思いました。 今回、爽子と風早くんの間に「天の川」が横たわるカットがありました。7話…
今週の生徒会の一存の主題は「手」―握手占い、終了のポーズ、知弦の置「手紙」。特に生徒会がずっと使っている「終了のポーズ」について言及されている回でもあり、知弦の過去と現在を「手」にまつわる描写で対比して綺麗にまとめ上げた素晴らしい回だったと…
ボールを蹴ること 原作既読組としてどれくらい言及していいか悩むものの、このまま「原作どおりに」行くならば、今回から季節は「夏」から「秋」へと変わり、「体育祭編」とでも呼ぶべきエピソードが始まります。前回までで抑圧的な室内描写が多くなっていた…
部屋の色彩 今回はいわば真田くんの家での「密室劇」で、まずここに前回のトイレのシークエンスとの対比があります。真田くんの部屋は床も青色、ベッドも青色、ついでに携帯電話も青色で、前回のトイレと同様に青系の彩色がされていますが、前回のトイレは「…
最近はほとんど「君に届け」の話しかしていなかったのに、突然「生徒会の一存」の話になるんですが、7話がびっくりするくらい面白くて、twitterに書こうと思ったけど長くなったので、こちらにまとめます。 生徒会の一存の7話に関して、twitterでkokoneさんの…
閉塞感と親密感のイメージとしての「女子トイレ」 今回の挿話では我々は基本的に、女子トイレの中と、その外側に閉じ込められています。トイレの中に爽子と、爽子に絡んでいる女子生徒たちがいて、外側に取り巻きがいる。爽子とあやね・千鶴との「和解」に至…
「緑色」の明暗の変化 まず、Aパートですが、大きな枠組みになっているのは、爽子の心境の変化に合わせて「濃い緑色」から「淡い緑色」へと色合いが変化していること。全体の色彩として「暗い色」から「明るい色」へと変化してゆくのですが、特に前回の「緑…
今週、中村章子さんがコンテ・演出をやるので、ちょっとOP映像についてまとめ。 中村章子さんってどういう人かっていうと、作画@wikiには とにかく女の子を描くのが大好きで、蟲師23話では女の子のみ作監修正を行い、他は共同作監の西位輝実にまかせたとい…
今回は鏑木さんのコンテ回で、1話からの流れで「緑色」が「幸せの象徴」として用いられています。さらには「緑色」に「影を落とす」ことで、「爽子の幸せの翳り」が表現されています。2話、3話と用いられた「爽子のカラー」「風早くんのカラー」は用いられず…
Twitterを始めました。なんかブログだと、ちょっとした雑記とか気付いたこととかが書きにくいので、そういうのは全部ついったーの方で書こうと思います。 http://twitter.com/mike__neko mike_nekoが既に取られていたのでアンダーバーを2つにしました。
みなさん既にお気づきかもれませんが、「君に届け」の第3話の主題は「文字を書くこと」であります。1話、2話においても「文字」が占める役割とは決して小さくはなかったのですが、3話においては文字によるコミュニケーション、あるいは文字を通じたコミュニ…
・こばと 第2話 NHKオンデマンドで有料配信があると知って、2話まで見ました。「君に届け」…の演出に近い、のでしょうか。時折デフォルメされるキャラクターとか、色彩設計とか、こばとの主観で進む点とか(モノローグの多寡のことではない)。こばとはピン…
2話では、キャラクターに「色分け」がなされて、爽子のイメージに「赤系の色」、風早くんのイメージに「青系の色」が用いられ、それに伴って「夕暮れ時」の風景が多用されています。第1話では「青色」と「緑色」が基調になっていて、「夕暮れ時」のオレンジ…
オトナアニメ Vol.14 (洋泉社MOOK)出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2009/10/10メディア: ムック購入: 13人 クリック: 328回この商品を含むブログ (38件) を見る「夏のあらし! 〜春夏冬中〜」の感想を何も書いてないので、何か書こうかなあ…と思っていたら、…
・新番組は「FAIRY TAIL」「怪談レストラン」「空中ブランコ」「キディ・ガーランド」あたりを残してだいたい出そろいましたか。引っ越してからBSが見れなくなったので、「こばと」も17日から始まる配信を待っているところですが。 とりあえず、1話の感想を…
最近はどうも「青い花」以来恋愛アニメにはまっていましてね、「君に届け」に続いて「ささめきこと」もとても気に入りました。それで、「true tears」「WHITE ALBUM」「青い花」「君に届け」と4つの恋愛アニメを見て、どうやら恋愛アニメにおいては、モノロ…
「君に届け」はかなり面白かった。絞った色遣いで爽子の心情を浮き出すのが特に上手かったので、今回は彩色にに注目してまとめてみます。 (Aパートの、サブタイトルの文字が出るまでのあたりをアバンと呼ぶことにします)。アバンでは爽子のいる高校で、ト…
あまりにてんこ盛りのパロディに抱腹絶倒。そらかけでもパロが多かったし、けいおんの4話でもちょっとパロがあった気がするし、花田十輝先生は今年に入ってから相当パロディに傾注していますね。他作品のパロディネタは原作にもたくさんあるんだけど、それ…
宇宙をかける少女とは何か、放送終了時から時折考えていました。そらかけとは、獅子道家が50年前に都合よく「鬼=レオパルド」を利用したしっぺ返しが、今になって返ってきて、獅子堂家および秋葉さんがそれに振り回される、というお話。秋葉さんが「宇宙を…
岡田麿里さんがシリーズ構成を務めた(実質的な)オリジナルアニメ。シムーン、true tears、CANAANときて アムリア=雷轟丸=シャム ネヴィリル=石動乃絵=カナン アーエル=仲上慎一郎=マリア という基本的な構造の一致に気づいてしまった。その上で、tt…
化物語 第一巻 / ひたぎクラブ【完全生産限定版】 [Blu-ray]出版社/メーカー: アニプレックス発売日: 2009/09/30メディア: Blu-ray購入: 37人 クリック: 424回この商品を含むブログ (163件) を見るせっかく買ったし、何か簡単に感想を書いたほうがいいのかな…
・CANAANは放送前はすごく期待していたのに、微妙だったなあ。最終話は結局、カナンとアルファルドがシャムとの過去を自分の中でどう整理をつけるか、ということに焦点が行くんだけれど、「自分はこうすればシャムとのことに決着がつけられるんだ!」と互い…
タイトルには2つ並べてきましたが、おもな話題は「大正野球娘。」に関することです。 私は「大正野球娘。」は「咲」や「バンブーブレード」などと同じ系譜の、いわゆる「女子高生部活アニメ」(誰が言い出した言葉か分りませんが、便利なので使わせていただ…
連休は連休で忙しかったので更新が滞ってしまいました。今日も簡単な感想しか書きませんが… ・シャングリ・ラは、後半はあまりにトンデモな方向に走っていったし、最終話も最終話で突然ヒミコー!!とか言い出すので、すっごい冷めた目で見てしまったけど、…
全部見終わりました。録画を積んでしまった理由は、若干序盤が重たいと感じてしまったからですが、嵐が丘が終わったあたりから俄然面白くなりました。7話で恭己が各務先生を今でも好きであることを認めてしまい、そこでふみちゃんとの関係はいったん途切れる…
アバンは雨の中濡れながら帰ってきたかながくしゃみをする所から始まって、風邪や体調を視聴者に意識させるところから始めています。順当に行けばかなが熱を出して倒れるところだけれども、最初に風邪を引いたのはゆうき。そしてその風邪がゆめにもうつって…