true tearsとかCANAANとかについての雑記


岡田麿里さんがシリーズ構成を務めた(実質的な)オリジナルアニメ。シムーンtrue tearsCANAANときて
アムリア=雷轟丸=シャム
ネヴィリル=石動乃絵=カナン
アーエル=仲上慎一郎=マリア
という基本的な構造の一致に気づいてしまった。その上で、ttでは雷轟丸の「鏡」として地べたを用意して、CANAANではカナンの「鏡」としてアルファルドがいて、さらにネヴィリルとアーエルの関係も作品によって別々の結末を用意している。シムーンtrue tearsは意図的なものも感じるけれど、CANAANシムーンを無意識のうちに下敷きにしてしまったのですかね。


CANAANは微妙だったけど、岡田麿里さんにとって初めてのアクションものだったから、どういう風に心情描写を盛り込めばよいのか、手探り状態だったってことなのだろうか。早く次の岡田麿里さん構成のオリジナルアニメが見たい。やっぱりドラマ指向の、それでいてシムーンtrue tearsで扱った「青春=モラトリアム」とは違うテーマで作ってほしいですね。


ところで、Angel Beats!の制作がP.A.WORKSに決まりましたね。監督は岸誠二さんで、総作監平田雄三さん。true tearsから引き継いだ路線とはまた違うスタッフで、挑戦心が感じられますね。しかし、もう随分P.A.はブランドとして定着した割に、生え抜きで監督とかを賄えないのは、京アニが台頭してきたときとずいぶん違いますね。そもそもコンテマンが居ないのかもしれないから、監督とかは外注しかないのかもしれないけど、総作監くらいはそろそろ保守的にいかずに自社のスタッフに任せてみるのもありなのでは。…いや、業界のことを全く知らない癖にずいぶん知った口を書いてしまいましたが、私はP.A.が一流のアニメスタジオに成長するのを願ってやみません。
ところで麻枝准が脚本書くというのも、心配ではありますね。solaにおける久弥さんみたいにたまに脚本を書くくらいならできるかもしれないけど、全部自分で書くってことなんですよね?とりあえずシリーズ構成に経験値の高い脚本家を立てておくのが無難なのでは…という考え方は保守的すぎますか。