「こばと」「DARKER THAN BLACK」など


こばと 第2話
NHKオンデマンドで有料配信があると知って、2話まで見ました。「君に届け」…の演出に近い、のでしょうか。時折デフォルメされるキャラクターとか、色彩設計とか、こばとの主観で進む点とか(モノローグの多寡のことではない)。こばとはピンクの髪に緑の服ってキャラクターだけど、1話では桜のピンク色が目立って、2話では草木の緑色が目立ちました。こばとの衣装に合わせて色彩設計をしているみたいです。いおりょぎさんがこばとに付いていることは「君に届け」と大分違うとも言えますが、つまりこの2人の掛け合いが「君に届け」における爽子のモノローグに近い役割を果たしているのではないかと思いました。このようなマスコット的なキャラクターが女の子の主人公に付いているという設定は、「けんぷファー」とか「ななついろドロップス」とか、他にもいろいろあると思いますが、現代において多用されている手法だと思います。(だからこそ「君に届け」の構成が新鮮に見えるのですが)。
第2話は「かなめも」が結構素晴らしかった横手美智子さんが脚本を担当されました。男の子の涙がコンペイトウになるというロマンチックな展開が良かったです。
凄いアニメだと思います。どうやらNHKの配信は視聴期限が1日だけらしいので、大雑把なことしか書けませんが、それでもちょくちょく感想を書いていこうと思います。


DARKER THAN BLACK -流星の双子- 第2話
第2話において「カメラ」が果たしている役割は大きい。まずアバンで蘇芳が構えたライフルの照準越しに鹿と目が合うカットがあって、Aパート開始直後に襲いかかってきた黒(ヘイ)に向かってカメラを向け、シャッターを切る場面があります。アバンでは蘇芳の過去が語られているわけですが、こうして見ただけで蘇芳の「武器」がライフルからカメラへと移り変わったことがすぐに分かります。蘇芳は鹿と「目が合って」(鹿の目が十字線で切り取られて強調されていました)引き金が引けなかったのですが、アバンの父親の言いつけどおり、ヘイに向かってためらいなくシャッターを切っています。しかしこのシーンというのは、向かってくるヘイが明確に「敵」だったからシャッターを切れたのだというのもあるのでしょう。その直後に蘇芳は「紫苑」らしき人物をファインダー越しに捉えて、「目が合っていない」「紫苑」に対してシャッターを下していますが、シャッターを切るたびに視界が暗転する仕掛けは蘇芳の「ためらい」が表現されているのであろうと思います。
蘇芳の「武器の変遷」というのは、Bパートで「秘密基地」に置いてあったライフルを「ガラクタじゃん!」と言って投げ捨てるシーンに、最も明確に表れています。何らかの「媒介」を通して対象を見る、というDTBの主題は第2期においても健在で、ついでに霧原さんがヘイの望遠鏡「サタケ」を受け継いで星を観察していたのも良かったです。



今期は放送前は不作と言われていた割に、蓋を開けてみたら面白いアニメがたくさんありますね。中でも「君に届け」にはハマってしまった。爽子が可愛くて可愛くて仕方がない。とりあえず原作は近いうちに全部読もうかと思っています。BDが出ないみたいなのが残念ですが、公式サイトによるとDVDが1巻あたり3話入りで予価3990円と安いので、DVDを買おうかと検討しています。
君に届け」はたぶん書くことは尽きないと思うので、可能な限り毎話感想を書きたいなと思っています。