2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

生徒会の一存 第9話 「私の生徒会」 ― 有向的デバイスとしての「手」と、終了のポーズ

今週の生徒会の一存の主題は「手」―握手占い、終了のポーズ、知弦の置「手紙」。特に生徒会がずっと使っている「終了のポーズ」について言及されている回でもあり、知弦の過去と現在を「手」にまつわる描写で対比して綺麗にまとめ上げた素晴らしい回だったと…

君に届け 第8話 「自主練」

ボールを蹴ること 原作既読組としてどれくらい言及していいか悩むものの、このまま「原作どおりに」行くならば、今回から季節は「夏」から「秋」へと変わり、「体育祭編」とでも呼ぶべきエピソードが始まります。前回までで抑圧的な室内描写が多くなっていた…

君に届け 第7話 「土曜の夜」

部屋の色彩 今回はいわば真田くんの家での「密室劇」で、まずここに前回のトイレのシークエンスとの対比があります。真田くんの部屋は床も青色、ベッドも青色、ついでに携帯電話も青色で、前回のトイレと同様に青系の彩色がされていますが、前回のトイレは「…

生徒会の一存 第7話 「踏み出す生徒会」

最近はほとんど「君に届け」の話しかしていなかったのに、突然「生徒会の一存」の話になるんですが、7話がびっくりするくらい面白くて、twitterに書こうと思ったけど長くなったので、こちらにまとめます。 生徒会の一存の7話に関して、twitterでkokoneさんの…

君に届け 第6話 「友達」

閉塞感と親密感のイメージとしての「女子トイレ」 今回の挿話では我々は基本的に、女子トイレの中と、その外側に閉じ込められています。トイレの中に爽子と、爽子に絡んでいる女子生徒たちがいて、外側に取り巻きがいる。爽子とあやね・千鶴との「和解」に至…

君に届け 第5話 「決意」

「緑色」の明暗の変化 まず、Aパートですが、大きな枠組みになっているのは、爽子の心境の変化に合わせて「濃い緑色」から「淡い緑色」へと色合いが変化していること。全体の色彩として「暗い色」から「明るい色」へと変化してゆくのですが、特に前回の「緑…

「君に届け」のオープニングについて - 極彩色と回転のイメージ

今週、中村章子さんがコンテ・演出をやるので、ちょっとOP映像についてまとめ。 中村章子さんってどういう人かっていうと、作画@wikiには とにかく女の子を描くのが大好きで、蟲師23話では女の子のみ作監修正を行い、他は共同作監の西位輝実にまかせたとい…