ヨスガノソラ の検索結果:

ヨスガノソラ 第12話「ハルカナソラヘ」

…顔の二人が愛し合うという、視覚に訴えてくるという点で『ヨスガノソラ』は一段と業が深い。ここに到るまで、同一の顔という要素が過度に強調されることはなかったが、ここの切り返しに、(わざと「似せて」描いたのか)その業の深さが現れていた。 総評として、一葉編・奈緒編に若干の違和感を感じつつも、全体として非常に面白かった。凝った構成をとっているものの、最後の最後に「分岐」が効いてくるまで、「あるべき恋愛の姿」を描き続けてきたストイックな姿勢に敬意を表する。最終話、すごく面白かったです。

話数単位で選ぶ、2010年TVアニメ10選

…演出:伊藤智彦) ・ヨスガノソラ 第1話「ハルカナキオク」(脚本:荒川稔久/絵コンテ:高橋丈夫/演出:さんぺい聖) ・ぬらりひょんの孫 第17話「夏実と千羽様」(脚本:ハラダサヤカ/絵コンテ:西村純二/演出:宇井良和) ・神のみぞ知るセカイ 第4話「今そこにある聖戦」(脚本:高橋龍也/絵コンテ:高柳滋仁/演出:斉藤啓也)(12/31追記) 番外 ・閃光のナイトレイド特別編 「阿片窟の悪魔」(脚本:大西信介 阿谷映一/絵コンテ・弥佐吉/演出:福多潤)(TV未放送) ルール ・2…

ヨスガノソラ 第11話「ソラメクフタリ」

奈緒と悠のデート、家に一人で居残る穹のクロスカッティングが非常に良い。穹の自慰を反芻して顔を曇らせる悠の、その行動の暴力性が浮き彫りになり、さらに現在時制の穹の行動がクロスされている。前回、悠が奈緒と手を繋がないという話をしたが、11話では「奈緒と手を繋ぐこと」に暴力的な意味が見いだせる。「奈緒とともに前へ進もう」と心のなかで呟いていることの、その意味がいかに暴力的なことか、客観視点からまざまざと見せつけられた。「ねぇ、私のこと、好き?」と問いかけてくる奈緒の涙が切実だ。 さ…

ヨスガノソラ 第10話 「トリノソラネハ」

長かった…。ようやく、悠の内面が描かれる段になったか。すごく面白いよ。 ヒロインの抱えている問題や、ヒロインとの過去を基点としていた前三篇と異なり、穹編は悠の視点・悠の願望が基点となる。悠の見る夢は回想に留まらず、夢の中の穹は大きくなって距離を詰めキスをしてくる。悠は邪念を振り払うかのように奈緒とくっつこうとする。しかし穹は不敵に自分を誘惑してくる。 Aパートでは、穹が悠を見下ろす構図(幾度か反復される)に象徴されるように、悠が気持ちを落ち着け奈緒との未来へと進もうとするのを…

ヨスガノソラ 第9話「ハルカナオモイ」

うーん、瑛編がものすごく良かったのに比べると、正直なところ、奈緒編はそれ単独ではちょっと落ちるか。 1話→7話→8話→9話と見ていったときに、あの第1話のキスが、穹は悠のことを「家族として」必要としていた、という風にすり替えられてしまうと思うと、さすがに腑に落ちない。穹編があるから総体としてはあのキスが核になっているのかもしれないが、奈緒編においても、穹が二人のセックスに過剰に嫌悪を示したのはあのキスがあったからじゃないのか。その辺りの期待を最期の最期で裏切ってしまう奈緒ルー…

ヨスガノソラ 第8話「ナオクラキソラ」

…る際に見せる繊細な無表情、ああいうのを見てしまうと、奈緒が「嫌な女」にはもう見えない。奈緒は奈緒で辛いんだよと。悠には見せない、亮平にだけ見せるツンケンした表情も良い。奈緒は、亮平には気を抜いて接することが出来るのか。 関連して奈緒のPOVの入れ方もなかなか際立っている。悠の後ろから当然のようにフレームインしてくる穹を見てしまう衝撃。奈緒の表情が挟まる2つ目の校庭のシーンはともかく、1つ目、何気ないフレームインに感情を込めることが出来るのは、さすがヨスガノソラだなぁと思った。

ヨスガノソラ 第7話 「ツミナオトメラ」

位置づけ的には第2話に当たるのだろうけど、第2話よりも展開が早い。もうキスしちゃったし。 第2話の時に、穹・一葉・瑛の「駆け寄り」に性格が現れていて面白い、という話をしたが、今回はそれと対比される形で奈緒の「走り」が登場していたのが面白かった。ケンカする両親から逃げるように家を飛び出し、辿り着いた先で悠を犯してしまい、春日野家からも逃げ出す。奈緒の「走り」には「逃避」という意味合いがこもっていた。その上で、Bパート、プールサイドで悠に手を引かれて走る奈緒の姿がある(回想と同様…

橘秀樹監督の次回作も発表されたことだしちょっとそろそろ精霊会議に決着をつけたい―「H2O FOOTPRINTS IN THE SAND」

『ヨスガノソラ』の雰囲気があまりにも『H2O』っぽくて、ヨスガを見ているうちに急激にH2Oが見たくなってしまい、つい全話見返してしまった。号泣した。ものすごく良いアニメなのに、みんな精霊会議というだけで嘲笑するのはあんまりじゃないか、みんなエヴァの(TV版の)最終話があんなでも好きになったじゃないか、というかH2Oも劇場化してもっと最終話を詳しく描いてくれ、とか常日頃から思っているわけだが、そんなことを常日頃から考えている自分こそが一番精霊会議という亡霊に取り憑かれている。 …

ヨスガノソラ 第6話「アキラメナイヨ」

AT-Xと契約しました。瑛ルート、ものすごく良かった……。 何が良かったかと聞かれると、まず真っ先に、阪田佳代さん、と答えざるを得ない。表情の芝居に相まって、表情以上に「声色」が物語る。「だって、あんなに大切にしていたペンダントだって無くなっちゃったんだもん……」と張り詰めていた気が瓦解していくところ、DNA鑑定の話に「わかったよ。あたし聞く。」と妙に元気な声で(「笑顔の仮面」)返事を返すところ、鑑定の結果を受け取るに際して「ごめん、やっぱりだめだよぉ……」と崩れるところ、表…

ヨスガノソラ 第5話 「ヤミアキラカニ」

4話で見せた、ゾッとするような瑛の「能面」、その内側に迫っていく回だったと言える。瑛の「笑顔の仮面」が崩れる箇所が大きく4つあって、教室で「昔のことを思い出した」と告げた悠に対して頬を染める表情、二人でペンダントを探しに行った先で「だいすき」という言葉とともに涙、一葉の母親を前にした時の脅え、そして神楽を舞う最中に見せる涙、の4つ。他にも、瑛が一人の時にみせる淋しげな表情というのがしばしば挿入される。 「分岐」方式という構成を採るからには、当然のことながら、瑛のエピソードは一…

ヨスガノソラ 第4話「ハルカズハート」

…して不可能ではない。一葉が瑛と「喧嘩別れ」した後、春日野家の診察室から穹が顔をのぞかせるショットを入れているのも、そういうつもりなのではないだろうか?と。 そんな訳で、妙なちぐはぐ感を持たせたまま渚一葉編が終劇してしまう。こんな風に「分岐」という構造を活かしてくるとは思ってもみなかった。完全なハッピーエンドにはしない。登場人物の「ありえるかもしれない心理」を匂わせ、「これで良かったのかな…」という余韻を湛えて、次からは別のルートを辿ってゆく。 ヨスガノソラ、すげー面白いです。

ヨスガノソラ 第3話「ツカズハナレズ」

一葉との関係が急激に変化する回。2人の関係の転換点が3つあって、浜辺でラムネの回し飲みをするシーン、悠が一葉を強引にデートに連れて行くシーン、キスシーンの直前、の3つ。 1つ目のラムネの回し飲みは、ビーチパラソルの茎を手前に映して(このパラソルと背後のキラキラと輝く海、という画のためにイマジナリーラインを越えている)、ちょうど”一線を越える”という意味合いを含む、2人の間接キス。この後の電車の中で2人が夕日を眺めるシーンも合わせて、二人が「いい雰囲気」になり始める。 2つ目。…

ヨスガノソラ 第2話「アキラハズカシ」

『ヨスガノソラ』の2話が相変わらず面白かった。 前回の引きの「イかせて…」というのが「学校に行きたい」だったのには(どうせそうだろうなと思っていたものの)少し苦笑い。けど、その動機、独りで家にいるのが寂しくて退屈だった、というのが上手く出ていた。Aパートでは、悠の通う学校の風景と穹の生活のクロスカッティングが、同じ時間を過ごす二人の差を浮き彫りにする。特に登校風景、「全員集合」のあと、蝶がひらひらと飛ぶ青空が穹の部屋の窓枠にすっぽりと収まってしまう。これはなかなか強烈。Aパー…

ヨスガノソラ 第1話 「ハルカナキオク」

『ヨスガノソラ』の一話がとんでもなく面白かった。兄と妹の恋愛、というのを真っ向から描いていて、果てしなくエロい。しかも、穹の脚の艶めかしさが「歩くこと」という主題と不可分に結びついているのが凄い。 診察室で穹が自慰をするシーン、足の指の艶かしい動きから、回想で穹が軽快に走る所作を見せ、悠とのキス、回想明けで椅子に乗ってクルクルと廻っている穹(回想明けでは足元を影で隠す!)、という一連のシークエンスが素晴らしい。Aパートの穹の「歩きたくない」というセリフ・所作と、回想中の軽快な…