シャングリ・ラ 第10話 「言霊之剣」


國子と美邦が「アトラスの声」を聞く話。美邦は太陽の光に当たったことを機にアトラスの声を聞いて、國子はメタル・エイジの総裁になることを決意して、短剣を受け取った時に声を聞きます。原作で声を聞いたのはここまで示唆的な場面ではなかったので、「アトラスの声」に何か記号的な意味を持たせたかったのでしょうか。Aパートの終りのほうで水蛭子が、太陽と月が天つ御柱(=アトラスのこと)の声を聞く、と予言していて、それに従ってBパートでは2人が声を聞いています。美邦の場合は、遮光シャッターを開けたのは涼子の仕業らしく、美邦が声を聞いたのは涼子の計算のうち。そしてそれだけでなく、國子への挑戦状とばかりに涼子は総理大臣に就任して、堂々と記者会見を開きます。國子がメタル・エイジの総帥に就任すると決意したのもそれを受けてのことで、國子が声を聞いたのも涼子の計算のうちだと、示唆されていますね。涼子の底知れなさが窺える回でもありました。
武彦たちがAパート冒頭で一生懸命草むしりをしているのは、1話で襲撃があった地点。これはやはり、政府の攻撃ではなくてダイダロスによるものだったと明かされています。
草薙が涼子の命令でマーシャル諸島に出撃していったけど、あの船はヤマトタケルっていうんですね。原作ではペルセウスと呼ばれていましたが、ギリシャ神話から日本神話に、より世界観に合うように改名したんでしょうか。
次回予告は香凛がしゃべっていたけど、次回はオリジナル展開が中心で香凛を取り上げるんでしょうかね。