シャングリ・ラ


面白い。キャラのインパクトがでかい。モモコとミーコだけでなくて、小夜子とか涼子とかアキバの3人とか出てくるキャラがどいつもこいつも濃すぎる(笑)。もっとも、物語の主役になる國子、国人、美邦、香凛は馴染みやすいようにデザインしてあるので、見ていくうちにだんだんと慣れてきます。おかま二人はどちらかといえば好きなキャラで、ミーコとか母性愛に溢れていますよね。あ、私は香凛が好きです。


キャラクター同士の関連も5話まで進んで徐々に見えてきました。とりあえず「クニ」のつく3人(國子、国人、美邦)は、1話の時に共鳴した短剣という共通点を持っていて、美邦とモモコにも耳飾り(美邦のは右耳、モモコのは左耳で、もとは一つのペアだったんでしょうね)で関連があることが明かされています。香凛と國子は5話で電脳世界の中で接触をしました。第5話では國子と国人が腰を据えて話をしていて、国人は政府の掲げる理想論を鵜呑みにしているバカ正直な男で、國子は興味深々にアトラスの話を聞いていましたが、あまりにドゥオモのことを考えない国人の発言にキレてしまいます。


この作品の大きな魅力は世界観ですね。地球温暖化が進んで水没を始めた東京、二酸化炭素排出の削減を迫られて森林化を進め、天上(アトラス)へと移住した富裕層と、地上(ドゥオモ)に取り残された貧困層。各国には二酸化炭素の排出量に応じた「炭素税」がかけられて、二酸化炭素の排出量を削減するのではなく、「経済炭素」をやりとりすることで節税する手法が生まれ、香凛たち「カーボニスト」が活躍します。最初は訳が分かりませんでしたが、移動手段に船を使ったり、地上を歩くのに防護服を着たり、「メデューサ」内の単純な塗りの絵など、強烈なイメージでそういった世界観が伝わってきます。しかし、4話で國子たちがグラファイトを換金しに行くところがよくわからん…。経済炭素の仕組みとかあんまり理解してないけど、グラファイトに価値が出るのはいったいどういうこと?普通に考えたら逆に見向きもされなくなりそうなもんで、しかも価値があるならあったで炭火焼の屋台とかやってられない気がするんですけどね。國子が「グラファイトを換金しよう!」と提案した理由も良く分からないし。


國子は一応ドゥオモ側の反政府組織の跡取りですが、メタルエイジの総裁を継ぐのかどうか決めかねていて、國子が(ひいては物語全体が)何を目指して進んでいるのかまだ判然としていません。まあ、24話あるし気長に見ていきましょう…って、そらかけが始まった時も同じことを考えていたような気がします。

追記(5/7 2:00)
あれ、もしかして香凛のクマの声って美邦の声ですか?