宇宙をかける少女 第3話 「黄金のソウルシャウツ」

前回は「ゴールデンオーブ」を守護するムカデのようなメカ「ネルヴァル」が登場したところで終わりました。秋葉さんはネルヴァルに吹っ飛ばされ、いつきさんが反撃しますがまったく効果なし。ほのかさんがそこに現れて弓のようなミサイルで見事に首根っこを落としました。ネルヴァルは行動不能になりましたが、時間がたつと復活するらしい。もはや自分でも「泥棒」と認めながらも、秋葉さんはゴールデンオーブを運び出す作業を続けます。


OPはもう何度も見たので全く違和感なし。今日最寄アニメイトに行って買ってきますね。


Aパート冒頭は騒ぎに駆け付けたICPの宇宙船と、エリカさんとリリーさん。彼女たちは怪奇課じゃなくて交通管理課所属とのこと。ICPが集まってきたところで島が爆発します。それはどうやらネルヴァルのリカバリーが始まったことを意味しているようです。
ゴールデンオーブを運び出そうとする秋葉さん。それを止めようとするいつきさんですが、ほのかさんに掴まれて放り投げられてしまいました。ほのかさんにとってはレオパルドに関することが最優先事項で、法律とか警察とかそんなものは微塵も気にしていません。秋葉さんは犯罪と知りつつも特に躊躇せずに、ほのかさんと一緒にゴールデンオーブを運び出します。ネルヴァルの動きが活性化してきて、ほのかさんといつきさんが脱出したところで、島から触手がうにょうにょと生えてきました。ほのかさんは「憑依」といっていましたが、詳しくは分かりませんね。ほのかさんは秋葉さんに説明しようとはせずに、ゴールデンオーブをレオパルドのもとに届けるよう指示をします。秋葉の傍らをICPが飛行していますが、彼らはどうやら秋葉を追ってきているのではなく、ネルヴァルに攻撃されてダメージを受けたために撤収をしているようです。そのことはイモちゃんのセリフ「メタメタですぅ」とその次の宇宙船の残骸のカットからわかりますね。


レオパルドの全体像は、雑誌や公式サイトではもちろん見たことがあるでしょうが、本編では初登場ですね。「ステルス解除」だとか言ってたレオパルドのセリフから、おそらくこのコロニーは不可視状態で宇宙を漂っていたんでしょうね。
秋葉さんたちの操る「QTアームズ」はイメージで動きます。今までとくに不都合なく操ってきた秋葉さんですが、ここにきて細かい作業はちょっと苦手のようです。まあそれもキン○マをぶつけて痛がるレオパルドをやりたかっただけでしょうが。今まで特に触れずにきましたが、もはや「黄金銃」とか「ゴールデンオーブ」が下ネタだというのは認めざるを得ないようです。ここまであからさまにやってきたか…


ゴールデンオーブを得ることができたレオパルドは、反物質砲の発射モードに。秋葉の持つ黄金銃が光りだして、時計塔の前にむりやり連れてこられました。標的はネルヴァル。壮麗なCGのもと、レオパルド全体が一つの砲台のように変形していきます。こんなに美しいグラフィックをくだらない下ネタのために使いおって(笑)秋葉さんもノリノリで黄金銃を構えて、引き金を引くと同時に反物質砲が発射されます。秋葉さんのかまえる銃の向きと発射される光線が平行になって美しいカットですね。ネルヴァルと戦っていたほのかさんといつきさんは無事に離脱し、ネルヴァルは反物質砲によって塵となりました。


発射された光線の余熱かなにかでしょうか、燃え尽きて枯葉となった秋葉さん。レオパルドは適当にドッキングした俳句を呟きながら恍惚の表情。「男として真っ白に燃え尽きたような…充・足・感」(笑)
煮っ転がしと呼ばれてぶちぎれるイモちゃん。こうなるとはちょっと意外でしたね。声質のせいか言ってることは聞き取りづらいながらも好演です。「この、腐れ、チーーー(爆音)!」というところのイモちゃんのアップが笑えましたね。爆音でごまかされたところは推して知るべし。
イモちゃんの長い罵倒でレオパルドはすっかりへこんでしまいました。秋葉はとても疲れた感じで「もうつきあってらんない」と言います。ほのかさんは「キングには、クイーンが必要」と再び謎かけのようなセリフを放ちますが、秋葉さんは興味を示さず、ほのかさんは涙を浮かべます。ちょっと唐突な感じもしますが、ほのかさんが初めて感情らしい感情を見せた場面ですね。秋葉さんは「嫌よ、もう」といって去っていきますが、秋葉さんがほのかさんの涙を気にかけていることが、Aパート末のお風呂のシーンで明らかになります。


場面は変わってICPサイド。あれはいつきのQTアームズでしょうかね。「回収費も国庫です」と痛烈な皮肉の張り紙が付いています。(前回も似たような状況でしたが、前回の感想ではスルーしてしまいましたね。)怪奇課の部屋で、部下を叱るニーナと弁解するいつき…という構図ですが、いつきが棒読みなことからこれが演技だとわかります(一種のアニメ文法ですね)。OPにも登場している仮面の二人組、ブーゲンビリアとエミリオが、ブラックな上層部の人の命を受けて、いつきの捕獲に動きます。


Bパートでは怒涛の超展開ですね。自宅に戻ったところのいつきさんがまずカメラに入ってきます。彼女は拳で叩いてニュース番組を消しますが、彼女の視線から尾行の存在に気づいていることが読み取れますから、これらも演技の続きでしょうね。いつきさんはニーナに銃で撃たれます。そこに侵入してきたブーゲンビリアとエミリオ。悪役然としていた彼女たちも、躓いて仮面が外れたところから一気にギャグキャラに成り下がりましたね。彼女たちはいつきさんの死体に恐れおののいて、警官でありながら「おまわりさん…」とかいいながら逃げ出します。そこで爆弾を誘発するロープに足をひっかけて爆弾が爆発し、彼女たちは宇宙空間に放り出されました。


次のシーンではなんといつきさんの葬式が執り行われています。この時点で視聴者の誰も本当に死んだとは思っていないでしょうが、ニーナはまさか葬式までやるほど徹底するとは。「思い出しただけで笑っちまう」とウルさん。ニーナが手に持つハンカチとオーバーラップしながら、秋葉の学校へと潜入したいつきさんの姿が映ります。


「昨日に引き続き転校生を紹介しよう」と、担任にしてフリオくんの兄のエミリオさん。秋葉さんたちが通う学校はフリオさんのスール家によって経営されているそうです。前回はほのかさんが転校してきましたよね。
かつらをかぶって眼鏡をかけたいつきさん。秋葉さんは微塵も気づいていませんが、ほのかさんは「あり得ない…」って顔をしていますね。いつきさんは唐突に秋葉さんに「交換日記」なるものを押し付けます。日頃の言動から言語能力は推して知るべしな秋葉さんは、一ページ目を途中まで読んで断念。「ごめんムリ」(笑)という秋葉に対して、「あなたのことが好きだからです」と、全くそうは見えない鬼の形相で秋葉に迫るいつき。今度は百合ネタですか(笑)。


いつきとウルのシーンはちょっとスルーして、秋葉さん。しつこいいつきさんから逃げていたんでしょうか、いつきさんを撒いたと思った次の瞬間に背後から声をかけられます。「どうして親密な関係になりたいわけ?」と尋ねる秋葉さんに、いつきさんは「好きだからです」と相変わらずこわばった顔で返答するいつきさん。さすがの秋葉さんでもそこは突っ込むところなのか「なんか隠しているみたいで」と告げますが、いつきさんは話をそらすためにいきなり脱ぎだして「何も隠していない」などと言い出します。任務のためにここまで自分を捨てられるいつきさんはすごい。そこで扉の外から悲鳴が。


ほのかさんはいつきさんをおびき出すために窃盗事件を起こしました。真面目ないつきさんは上を脱いだ格好のままほのかさんを追いかけます。「服、服〜〜!」といいながらいつきさんを追いかけはじめる秋葉さん。でも突っ込むべきところは上を着てないことではないような…
屋上でにらみ合うことになったほのかさんといつきさん。ほのかさんの持つ能力はなんなのでしょうかね。いつきさんはなすすべもなく一方的に追い詰められますが、そこに秋葉さんが現れてほのかさんが動揺したところに、反撃をくわえることに成功します。秋葉さんはほのかさんに話を聞こうとしますが、「関係ない」と切り捨てられて、ほのかさんはいつきさんと二人の世界に戻っていきます。ここにきてようやく秋葉がキレましたね。ほのかさんの「なして?」がなかなか可愛かった。いつきさんはかつらが取れてしまって逃げ出しますが、秋葉さんはその顔を見てもまだ誰だか分からない。「どっかであったかしら?」と何気にひどいセリフを(笑)


最後に、次こそは頑張ると気合いを入れなおすいつきさんのもとに、すべての事情を把握しているかのような生徒会の面々が現れます。彼らはまだあまり出てきていませんが、次回予告にもいなかったし、活躍するのはまだ当分先ですかね。


一話と二話はたいがい初見ではついていけないようなペースでしたが、三話はかなりわかりやすくなっていましたね(むろんそれは一話と二話の下地があってのものですけど)。それにもかかわらず、Bパートでは想像の斜め上をゆく超展開。爆笑しました。今週は特に良回だったと思います。