とらドラ! 第14話 「しあわせの手乗りタイガー」

去年の10月から放送されているアニメ「とらドラ!」について、このブログでも一度は触れておこうと思います。来週以降もできれば書きたいところですが、スケジュールの都合上難しいかもしれません。


原作は最新のスピンオフ第2巻を除き既読。高校生の時に狼と香辛料といっしょにハマりました。


今回の挿話は原作第2巻に収録されている番外編を持ってくると思ったんですが、ほぼ完全にアニメオリジナルの挿話となっていました。2巻の番外編とスピンオフの1巻をベースに、主人公となっている富家幸太くんは登場しますが、アニメでは竜二と大河視点に変更され、さらに時系列を文化祭後に位置づけなおして手乗りタイガー伝説にそれらしい説明を与えています。


今回の挿話で番外編をアレンジして用いた意図は、おそらくBパート終盤の北村と大河が河原で逢うシーンにあるのでしょう。河原にたたずむ北村くんはなにか深刻な悩みを抱えているよう。そしてそれは生徒会長である狩野すみれさんから、「北村、話があるんだ」と前置きのあとに告げられたであろう事柄と関係があるようです。
北村くんは「しあわせの手乗りタイガー」と呟きながら大河に触れようとします。そんな北村くんに大河は「好きなだけ触ってもいいよ」と言って慰めようとします。そんな二人からカメラを上に向けると、幸太君とさくらさんの姿が。この2組は全く対照的に映りますね。


今回は亜美の心情も見逃せませんね。
担任のゆりちゃんに対してうまく立ち回る自分を「大人」だと感じる亜美さんは、竜二からスーパーの帰りに「ほんと、子供だよな」と言われてしまいます。それでも母親との電話のシーンでは自分のことを「大人」だと思いこもうとしています。とらドラ!は「大人になろうとする子供」の不安定な心境を描く作品、とよく言われますが、これまで大河や実乃梨よりも「一回り大人」なキャラクターとして描かれてきた亜美もその例外ではないのです。


個人的にはやっちゃんの「なでなでなで…あっ、もう幸せになっちゃった」のところが印象に残りましたね。大河がそこにいるだけで幸せ、と。やっちゃんの温かな気持ちがこもった一言ですね。


あと原作既読者としてひとつ言っておきますと、亜美・木原・香椎の「須藤バックス」でのシーン。この木原の反応を見るに、あの「修学旅行」のエピソードまでやるのは確定のようですね。このペースで進んでいることから当然やるとは思ってましたけど…


今回のとらドラ!のレビューは以上です。とらドラ!は1巻を2話で消化してしまうシリーズ構成に度肝を抜かれましたが、ことキャラクターの心情描写に関しては、原作ほど繊細ではないにせよ、きちんとなされていると思います。岡田麿里さん恐るべし…



昨日は特に書くアニメがなかったので更新はお休みしました。
・「マリア様が見てる 4th season」
特に今まで見てたわけでもないし、第4期もあると追いつく気もしないのでスルーしますが、OPがkukui霜月はるか×myu)なので一応OPだけは見ました。
なんだかめっちゃくちゃ叩かれてるようですね。まあ微妙な感じですけど…
霜月さんの曲は、もちろん霜月さん自身が作曲する曲も素晴らしいですが、MANYOさんの書く曲が特に好きですね。