化物語 第4話 「まよいマイマイ其ノ貮」

随所で話題になっている板垣伸版OPですが、かなりバスカッシュ!を意識していますね。真宵が月に向かって走っていくというのがバスカみたいな発想だし、走り方も旧OPのエクリップスの走り方にそっくりですよね。


・Aパートの冒頭では、ひたぎたちが歩いていくカットと交互に「Y字路」「転回禁止」の標識が映されて、ひたぎは「止マレ」と書いてある標示に従って「止まり」、「この辺りだったのよ、私が住んでいた家」と切り出し、区画整理で自分がかつて住んでいた家が無くなったと告げます。ひたぎたちは歩いてきて「十字路」にぶつかったわけですけど、標識は「Y字路」を示していて、かつて「Y字路」だった昔の街並みを暗に示しています。「転回禁止」には「道に迷って引き返せなくなる」くらいの気持ちがこめられているんでしょうか。わざわざ「止マレ」とカタカナで書いてあるのは、同じく標識を使った芸をやっているハルヒへの挑発に思えてならない。

・なんか「PTA」の話の時に、「PASSOCIATION」になってたけど、単なるミスですか。

・暦が真宵に1万円札を渡すときに、「赤瀬川」とわざわざ書いてあるのは、模造品であることを暗示しているのか。赤瀬川ってなんだろう…とググってみたら、千円札を模写して「芸術作品」として発表して裁判にかけられた人、らしい。偽札を受け取って喜ぶ真宵を指して暦は「馬鹿な子供…」と言っていますね。ちなみに原作だと(一万円とは言ってないけど)「手持ちは結構ある」と言って「本物の現金」を渡しているので、「馬鹿な子供…」の意味もまた違ったものになっています。

・子供は嫌いかと訊かれて、「嫌いね。大嫌い。一人残らず死ねばいいのに」と言い放って真宵を震え上がらせるひたぎさんが素敵だ。


ひたぎたちはいつまでたっても目的地にたどり着けず、諦めて元いた公園に回帰してくる。ひたぎは忍野メメに会うために暦の自転車に乗って出ていき、公園に真宵と暦の2人が取り残されます。

・やっぱり、暦の手に真宵がかみつくシーンが、痛々しくて堪らない。1話のひたぎのシーンは、肝心な場面を「音だけ」聴かせたりとずいぶん抽象的な「痛さ」だったのに対して、今回の真宵がかみつくシーンは、真宵の歯で暦の指が歪むカットが入っていて、具体的な「痛さ」を表現している。

・暦とメメが電話で話すシーンは、ちょっと退屈すぎたのか携帯画面で遊び始めましたね。こんなので「画面を保たせてる」なんて言えないよ…。「8x8=2323」の意味だけちょっと知りたいけど。
ひたぎはメメにもホチキスを突っ込んだようですね。真宵の具体的な攻撃を見せた後で、ひたぎの与える「痛さ」はより抽象度を増したのか。


今週はだいぶシャフト的表現が穏やかだった気がする。次で真宵編も終わりですか。



かなめも 第4話
なんだこれ(笑)。こういうの見ると必ず「紅」を思い出すけど、これはNHK教育みたいな内容ですか。チケットの枚数おかしくないですか?全員で6人のはずなんだけど、原作ではちゃんと6枚っていってるから、間違えようがないと思うんだけど…
「火の用心」を映した後にやかんが鳴いて、かながお茶を入れていたことを思い出す、といったあたり、相変わらず文字を使った芸が細かい。
所内には「かなめも」のタイトルを意識してか、掲示板に限らずところどころに「メモ」(「文字」との結びつきが強いですね)が貼ってあるみたいです。「かなめも」の「めも」っていったい何なんでしょうね。
なんか見ていて恥ずかしくなったけど、これは面白いよ。次週も期待。