涼宮ハルヒの憂鬱 第16話 「エンドレスエイト」


石原立也コンテ回。凄まじいコンテ切りますね。エンドレスエイトの題字を見て、そういえば今年のハルヒは「シャフト的」だよな…と思いながら見ていたら、公園のくるくる回す遊具(なんていう名前ですかね…)を上空から俯瞰するカットで、決定的になった。これはもう「化物語」第3話とそっくりじゃないか!
そして、今回のラスト・8月31日の終りで、時計の秒針を固定して画面を回転させるという演出が面白い。「固定された秒針」というのは「固定された時間」を表現していて、その代わりにくるくると回る画面は、延々と同じ2週間をループし続けているSOS団を表現している…と考えられます。8月31日の最後の30秒間、今回の「エンドレスエイト」の最後の30秒を、「回転する時計」に割り当てたのも面白かった。残りの30秒でキョンは何かをするのか…と考えながら時計の秒針を見つめていて、結局キョンは何もせずに時間が過ぎていき、12時ジャストになってエンディングが始まる。
あと、もしかして…と思って測ってみたら、ここのシーンってちょうど1分間あるんですよね。これはもう意図的としか思えなくて、様々な意図が、例えば何かの作品へのリスペクトなりが込められているような気もしますが、一番端的には、ちょうど秒針が1回転する時間にすることで、1回転して元に戻る時間(つまり、再び繰り返される2週間)を表現している、と見ることができると思います。
あと、「化物語」「かなめも」そして「ハルヒ」の3作品に、「交通標識」という共通点を見つけました。今週は今までの「エンドレスエイト」で一番良かった。