大正野球娘 第2話 「春の長日を恋ひ暮らし」


小梅たちが野球のメンバーをそろえるまでの話。武道が得意な巴は野球に興味を示しますが、「自分から入れてくださいっていうのも、なんだか癪じゃない」と言って小梅から誘ってもらうのを待ちますが、なかなか小梅も巴に声をかけずに、大半の尺がそのもどかしさに充てられていました。そして、せっかくアンナ先生が誘ってきても、双子の妹の静がそれを無碍に断ってしまいますが、そこで巴のほうから名乗り出る気を起して、メンバーに加わります。巴に続いて静かもメンバーに加わり、それからは巴の伝手で立て続けにメンバーが集まります。残るは最後の一人となって、雪の幼馴染で野球経験者でもある環がメンバーに加わり、9人のチームが完成しました。


巴はもともと武道をやっていて、女性はしとやかであるべしと言って縛るこの時代の考え方が適用されていない気がするんですけど、それは家それぞれと考えればいいのでしょうか。
小梅たちはそれぞれ適当な理由をつけて家を早朝から抜け出し、学校に集まって野球の練習をしますが、この練習風景がなんとも「ぽてまよ」っぽい。妙に画面が動かないんですよね。小梅がアンナ先生のボールを食らって倒れるところも、ギャグシーンとして余計な演出することもなく、ただ単に、小梅が後ろに倒れる。昼休み(?)に練習をしているところも、小梅がボールを拾い損ねてでんぐり返るところも、ただ背景になんとなく映っているだけ。それがどことなくシュールで面白いですよね。全体的に余計な演出が一切無い、池端監督の作る画面が非常に気に入っています。
あと節々に時代を感じさせるシーンがありますよね。服装とか街の雰囲気とかは慣れてくるものですけど、例えばチャイムを鳴らすおじさんがいたり、「貸してた一円…」と貨幣価値が違ったり、そういうところでふと、時代が違うんだなあと再認識させられる。
「大正野球娘」は期待通りのものが見れて非常に嬉しい。次週も期待。


化物語の2話ですが、私は実写パートで激萎えしてしまったクチなので、感想はお休み。シャフト作品のDVDって買ったことないから良く分からないんだけど、こういうのって(とくに「回想」のシーンとかは)DVDやBlu-rayで後で修正するつもり…っていうことなんですか?それとも尾石さんはガチでこれでいいと思っている?はっきり言ってものすごくガッカリしたんですが、まあシャフトだし尾石さんが中心の作品だし、こういう演出が中心になるのは覚悟しておくべきだったかも。実写以外は良かったのになあ。