5/18〜24 アニメ総感 その2

第2回では「けいおん!」と「バスカッシュ!」について書きます。


けいおん! 第8話 「新歓!」
今まで惰性で見てきたけど、今週のけいおん!はすごく面白かった。
4,5,8と脚本を書いて、花田十輝先生も定着してきたなあ…。ただ新歓ライブと梓が入部することをやるだけじゃなくて、むしろ憂ちゃんの気持ちの揺れとかを中心に据えて描いたのは良かった。花田先生以外の時はあんまり真面目に見てないけど、4話5話よりは全然面白くて、花田先生の回の中では今回が一番良かったと思います。脚本だけじゃなくてコンテも良かった。


新歓期になって新入生集めをすることになった軽音部。最初にやったのは着ぐるみを着てのビラ配り。さわちゃんが用意したこの着ぐるみは非常にキモくて、新入生はドン引き、憂ちゃんは着ぐるみの唯に話しかけられると猛ダッシュで逃げだします。このあとのカットが良くて、軽音部が陰鬱な空気の中反省会をしている様子が、全員の脱いだ着ぐるみの頭部をセリフに合わせて映すことで表現していますね。次に軽音部がやったのはメイド喫茶。憂ちゃんが軽音部に興味を持った友達を連れてきたんですが、突然のメイド姿と強烈な個性を持つ部員達に友達Aは若干引き気味。ちょうどさわちゃんが澪を連れて音楽室を駆けだしていったところで、憂とその友達の顔を画面の両端に半分ずつだけ映しているカットには目がとまりました。軽音部はその2人のために演奏を披露することになりましたが、ジャージを着てギターを弾く唯を「かっこいい…けどジャージ」とやはり引いた眼で見つめます。その演奏がそのあと上手くいったのかは梓の目を通してしか分かりませんが、憂ちゃんが困っている様子が見えたのと、「ちゃんと演奏見せてあげられなくって、ごめんね」というセリフから、あまりうまくいかなかった模様です。
憂ちゃんの友達は口には出さないものの明らかにうんざりしてきていて、憂ちゃんはさすがにそれを察しますが、家で唯に「どうだった、どうだった!?」「明日も来てくれるよねぇ?」と嬉々として聞かれて返事に困ります。次の問いかけが面白くて、憂自身に対しても唯から「憂も(軽音部に)入らない?」と投げかけられるんですよね。唯はもちろん気軽な気持ちで聞いただけですけど、憂は「考えとくね」と答えます。憂ちゃんは軽音部に誰か入って欲しいと思っているにも拘らず、自分が入る気は無いんですよね。ここまで見てきて、当然憂が軽音部に入るのであろうと誰もが思っていたでしょうが、そうはならないんですね。なぜ憂ちゃんは軽音部に入らないのか、というのは(原作ではさらっと流されていて考える余地がないが、この話数においても)残念ながら分からないんですけども。
さて、梓ちゃんもチラチラと軽音部に関心を見せていましたが、最初の着ぐるみのインパクトもあって、ジャズ研究会を覗きに行った帰りに寄ってみたものの、ジャージで演奏している姿を見て「まじめにやってる部じゃないのかなあ」という感想を持ってしまいます。憂ちゃんはそれを察していたからなのでしょうか、友達にはっきりと「(軽音部ではなく)ジャズ研に入る」と言われた後に、教室に残っていた梓に声をかけてみます。二人で見に行った軽音部のライブでは唯がボーカルを務めていて、唯が歌いだしを忘れてしまったりしたものの、澪がフォローしてくれてそれなりに様になったステージになりました。憂ちゃんは笑顔で手を叩いていますが、梓の方は一見あまり浮かない顔をしているようで、憂は、やっぱり駄目か、とばかりに表情を曇らせます。が、足元を見てみると、梓がつま先立ちをして軽音部のステージを一生懸命見ようとしている様子がうかがえて、憂ちゃんは再び笑顔に戻ります。結局梓は軽音部に入部してくれて、むしろ憂ちゃん良かったねと思ってしまいました。


最後に、書くかどうか迷ったけど書いてみるか…。Aパートの割と最初の方で、紬が憂ちゃんに向かって「初々しいわねえ」と言いましたよね。花田センセ、それはナイです。まあとにかく、今週はけいおん!を見ていて良かったと思えるはじめての回でした。


バスカッシュ! 第8話 「パス・オブ・トゥルース」
フローラがダンたちに合流する話と、アイスマンのデストロイ・ボールにまつわる話。フローラはダンたちと話すときと「爺や」と話すときで声色を変えていて、釘宮理恵さんがいい仕事をしていました。ダンたちはアイスマンのデストロイ・ボールのせいで試合相手がいなくなってしまい、しかも味方に向けてデストロイ・ボールを放ってくるもんだから、ダンの怒りは頂点に達し、アイスマンを怒鳴りつけますが、当人はまるで自分のせいだとわかっておらず、涼しい顔。アイスマンは偶然、かつてチームメイトだった仲間たちと会いますが、彼らはアイスマンのデストロイ・ボールのせいでバスケをやめてしまった人たちで、アイスマンへの恨みを試合で晴らすことになります。しかし砂の上でシューズの踏ん張りがきかずにダンたちは次々に転倒、その一方で相手のチームは勝手知ったる砂の上を自在に走って、ダンたちは苦戦(彼らが砂の上を走れたのは、地下に眠る遺跡の存在を知っていて、その地形に沿って走っていたからですね)。アイスマンがうまくパスカットをするも、ダンに向かってデストロイ・ボールを投げつけてくるものですから、結局ダンたちはボールを奪われて先にゴールを決められてしまいます。セラは徐々に砂の上に慣れてきて、セラがシューズのつま先を使って転倒しないようにうまく踏ん張ります。ここのカットはなかなか良かった。しかしやはりアイスマンにボールが渡るとデストロイを投げてくるので、ダンはキレてアイスマンに「お前とは、もうこれまでだっ!」と決別のセリフを突き付けます。アイスマンは過去に同じことを言われたトラウマがよみがえって、自棄になったアイスマンはデストロイ・ボールを四方八方に投げつけて街を破壊し始めます。群衆が逃げ始める中、ダンは「デストロイ・ボールを正面から受け止める」と宣言して踏みとどまり、飛んできたボールを受け止めようとします。ボールを受け止める衝撃でダンは後ろに押し戻されていきますが、転倒せずに踏ん張って見事デストロイ・ボールを受け止めます。すると、アイスマンからは「ナイスキャッチ」と。今まで投げつけてきたデストロイ・ボールはすべてパスのつもりだったと、明かされます。
まあ、なんじゃそりゃって感じの話ではあるけれども、爽快感のある挿話で良かったと思います。バスカッシュはそんなノリでいいんじゃないでしょうかね。この砂漠に眠る遺跡は、フローラが「声」を聞いていて、なにやら伏線が張られていますね。遺跡の形も月面にそっくりだし。ダンたちは街から街へと旅をしてバスケをしていくのかな。エクリップスの3人がとうとう出てきましたが、次回ダンたちと会って話をするそうです。


・そらかけのBD第2巻が来週出ますが、フラゲ情報が出回っているようです。私は.ANIMEで注文しているから一日待たされるんですよね…早く欲しいなあ。