2/15〜2/21 アニメ総感

今週は多忙のため「とらドラ!」だけで。CLANNAD AFTER STORYも面白かったとだけ書いておきます。


とらドラ 第20話 「ずっと、このまま」
今回は竜児の「告白未遂」を機にガラリと変わってしまった大河・実乃梨・亜美の態度を描いた挿話ですね。竜児は前回のクリスマスからインフルエンザに罹ってしまい、年末年始はずっと寝込み通しだったとのこと。このせいで3人に「頭を冷やす時間」が用意されてしまい、3人は新学期が始まるまでにすでに各々結論を出していますね。その間竜児は振られたショックを引きずっていただけですから、新学期が始まってから竜児だけがついていけずに困惑することになります。(大河だけは他の二人よりも少し早く竜児と会っていますけどね)
大河の決めたことは「竜児離れ」。大河は、やはり実乃梨は竜児のことが好きだけれども、自分に竜児が必要だから自分から身を引いていると考えて、日常生活の竜児への依存から脱してみせようと考えたわけです。第2話のときと同様に、このように竜児のことを考えて行動しているときの大河は、普段のドジな大河とは違ってきわめて冷静に行動して見せます。家事も一人で行い、普段真っ赤になってまともにしゃべれない北村とも普通に接していますね。またアバンで、神社の拝殿ではなく北村に向かって拝んだ大河の「お願い」は、北村が「失恋大明神」だったことを思い出せば竜児絡みだとわかりますかね。
一方実乃梨は、竜児が告白しようとしたことを無かったことにして、「ずっと、このまま」でいようと決めたわけですね。実乃梨が多くを語らないためその真意はまだ分かりませんが、竜児を引きとめようとして制服の袖を摘むくらいしかできなかったところで、心の中では竜児の告白未遂を引きずっていることもわかります。竜児と実乃梨が一緒にお茶を淹れるシーンを見るに、大河の推測は当たらずとも遠からずですが、それ以上に実乃梨は大河と竜児がお似合いだと考えているのでしょうね。竜児は大河に急き立てられて実乃梨の心を引こうと必死ですが、この状態で大河に言われたとおりのことをやっているだけなのは、亜美にバカと言われるのも仕方ないか。
亜美の変化はもちろん竜児の「告白未遂」の事とは関係ありませんが、ずっと感じていた竜児へのいらだちが冬休み中に増大して、「私、高須くんのこと嫌いになったの。バカだから」と竜児に向かって言い放ちます。大河が亜美と「須藤バックス」で会った目的は、竜児と実乃梨をくっつける作戦の一環ですが、その話を大河の口から言わせて平然としている竜児に対してさらに嫌悪感が高まり、「あーあ、つまんない話聞いちゃった」と言います。さらに竜児と実乃梨が一緒に登校してくるところを見て「な〜んていうか、『あ〜あ』だねぇ」。このセリフでは「バカな竜児」だけではなくて、竜児にいつも通りに接して偽りの希望を持たせて、さらに深い傷を与えている実乃梨に対しての嫌悪感も表れているのでしょう。
しかし今回のアバンは年初めの神社の賑わいを描写したカットから始まっていて、一瞬別のアニメを見ているかのような錯覚を受けました。