2/8〜2/14 アニメ総感

週末になりましたので、面白かったアニメを紹介します。

とらドラ! 第19話 「聖夜祭」
とうとう迎えたクリスマスパーティー本番と、竜児が実乃梨に振られるまでが今回の内容です。実乃梨は(たぶん夏に別荘に行ったときから)竜児のことを意識していたんでしょうか。文化祭の終わりで言われた亜美の言葉をずっと意識していた実乃梨でしたが、今回はまず竜児の留守電の背後に聞こえる大河の声で竜児と大河の仲を再確認して、そして家を飛び出して竜児の名前を泣き叫ぶ大河を見て決心を固めたっていうところでしょうか。もし最後に実乃梨が「偶然」大河の泣き叫ぶ姿を目撃しなかったとしても、実乃梨は竜児を拒絶できたでしょうけど、ここまできっぱりとした振り方をしたのは、直前に大河を見て決意を固めているから…っていうのが妥当なところか。
気づいた方も多いと思いますが、竜児が大河のマンションを去った後、玄関を飛び出す時の大河は、まさにOPで階段を駆け下りる実乃梨と同じですね。二人の(竜児に対する)立場がオーバーラップしていることが記号的に暗示されているんですね。
竜児が逢坂父のスーツにオールバックでキメた格好は、確かにガラの悪いヤーさんそのものですね。初期のころから思ってたけど、とらドラのキャラデはなかなか優秀。さらにきちんと一般生徒を「こえぇぇ…」と怯えさせていたあたりぬかりない。
竜児は亜美に「幼稚なおままごとのパパ役」と評されています。先週はレビューを書かなかったんですけど、亜美の竜児に対する気持ちはすべて前回で明かされていましたね。亜美の竜児・実乃梨・大河の3人をパパ役・ママ役・子ども役と評し、その「不自然」な関係にいらだっている。そして「私のことも、一から入れてよ」と吐露しています。5話から登場した「傍観者」(=我々と同じ立場)としての亜美の言葉ならばズバリ本質をついていますが、当事者の竜児・実乃梨・大河からすれば、その評価はニアピンですが的外れ(…本当に「的外れ」と言いきるためには、8巻までの準備が必要ですけど)。亜美の言う「高須ファミリー」に属していないからこそできる評価であって、それが分かってるから「私のことも、一から入れてよ」と言っているんですね。
私はたった今原作のスピンオフ2巻を読み終えたところです。もうご存知の方も多いと思いますが、来月発売の10巻で原作は完結ですね(今月の「電撃の缶詰」にあります)。せっかくですからアニメでも独自の結末とか迎えずに10巻の内容までやってほしいですわ。


CLANNAD〜AFTER STORY〜 第18話 「大地の果て」
ずっと積んでいた分も消化して、今回ようやく「CLANNAD〜AFTER STORY〜」について書くことができました。原作はKeyのメモフェスとか行くくらいですのでもちろんプレイ済み。なかなか長い原作をじっくり4クールかけて描くアニメ版CLANNADは、それでも節々端折られているらしいものの、原作をプレイして数年経ちいろいろ忘れてしまった私には、全体を通して称賛すべき脚本に思えます。原作未プレイの方は二転三転する話に困惑している方も多いようですが、よく言われているとおり渚が亡くなってからがCLANNADの肝です。ですから今から感想を書き始めても遅くはないですね。
最初ですので前回までのあらすじを確認すると、渚を出産に伴い亡くしてしまった朋也くんは、現実から逃げるように仕事に生きていましたが、ある日早苗さんの強引な手引きによって娘の汐ちゃんと二人で旅行をすることになったのでした。前回汐ちゃんがチャーハンを食べるシーンとかは気合入ってましたね。前回に引き続き今回でも、汐ちゃんと言うキャラクターを表現することに特に力を入れているようです。
朋也くんが今の自分と汐の関係を、在りし日の父親と自分との関係に重ね合わせて考えて、苦境の中自分を育ててくれた父親への尊敬の念を思い出し、汐の育児を放棄した今の自分がいかにダメな人間かということに気づき、汐への愛情を取り戻すというのが今回の内容です。その核となるのは、岡崎直幸さんの母にして朋也くんの祖母の史乃さんの、長い長いモノローグです。このモノローグはCLANNADをやる上で絶っっっっ対に外すことができないものですが、モノローグの前半では朋也くんの回想を映して、後半では朋也くんと直幸さんの過去を映して、うまいこと間を持たせています。「私は、あの子を誇りに思いたいのです。人間としてはダメなところもあったけれど、父親としては、立派だったと」と史乃さんは締めくくります。父親が立派であればこそ、朋也くんも立派な父親になろうと努力できるのですね。朋也くんの「俺、傍にいていいかな」のあたりで私も感極まって泣きました。原作をやっていたときもこの辺りは泣いたんですが、再び感動できる構成にたいへん満足です。
また、アバンでは「幻想世界」の光景を映しています。幻想世界については40話以上もの間暗示的にしか語れていなくて、不満に思う方も大勢いるでしょうが、原作通りと言ってしまえばそれまでか。今回も汐ちゃんが朋也くんに幻想世界に登場するものとそっくりなロボットのおもちゃを買ってもらいましたが、汐ちゃんがあのロボットを無くしたのにはどんな意味があるのか、朋也くんが無くなったロボットを「見つからないかもしれない」と直観できたのはなぜなのか、まだうすぼんやりとしかわかりません。幻想世界の箇所を点検するのは、「CLANNAD〜AFTER STORY〜」の最終話を終えてからがいいでしょう。
次回は朋也くんの父親との和解。ここも感動的なシーンなのです。次週も期待します。


・さっき書き忘れましたが、真・恋姫†無双はそれなりに順調に進んでいます…が、やたらに長いので、コンプするまで相当かかりそう。というかすでに飽きたんですが…年度が変わる前には終わらせたいものです。恋姫の次は同人ゲームの「ひまわり」をやる予定。