黒神 -the animation- 第2話 「契約」

今回はクロと慶太くんが契約をする話ですね。前回はメリハリがついていてかなり良かったんですが、今回は戦闘のシーンでテンポの悪さが目立ちました。


OPについては前回何も書きませんでしたがまあちょっと。菊田さんが作曲で栗林みな実さんの歌うOPですね。私の見たアニメの中では「紅」以来の組み合わせ。
Aメロに入る直前で、後ろの縦線が流れていくのと同じ速度でクロの髪がなびいています。OPの最後でもここのクロが後ろから映されますね。この2つのカットがとても印象的で、格好いいと思いました。


蔵木大地くんについて。普通に見ているとスルーしてしまいそうな伏線なのでちょっと触れておきましょう。彼は慶太くんの中学時代の同級生で、事故により死んだとされていますが、彼のマスタールートとされる人物(本人かもしれませんが、というかたぶんそうだと思うんですけど…)がどうやら重要人物のようです。前回Cパートでマスタールートの人間を集めて何かしようとしていることが明かされました。今回は彼が全国チェーンのコンビニ「ケイオンマート」の役員であり、店舗に設置してある監視カメラを使って人の顔のデータを集めて、同じ顔の人間を探している、といったことがわかりました。


クロが慶太くんの家でキャベツを食べているところに茜さんが帰ってきますが、そのときに「K-ON MART」と書かれたビニール袋を持って帰ってきたところに注目ですね。しばらくしたのちに蔵木のモニター室のシーンで、蔵木が彼女と同じ顔の人間を3人発見したらしいことがわかります。
慶太くんがクロに対して「お前みたいなやつと関わりたくない」と率直な言葉を浴びせたのがちょっとひっかかりましたね。慶太くんが今まで当たり障りのない言葉ばかりを人に発してたのに比べて、クロに対しては…というのは曲解しすぎか。単純にその前のシーンから続いている「これ以上おかしなことにかかわりたくない」っていう感情の表れでしょうか。それだと次のクロのもとにおにぎりを届けに行くシーンと矛盾しますが…ちょっとよくわからん。
しかしキャベツを食べているときのクロはなんかこう、ね。クロの何がいいって、裸足に包帯を巻いているのがいいんですよね。


さて、クロから世界のしくみについて説明を受けたのちに、「トライバルエンド」なるチンピラ達と戦闘になりました。前回は流れるようなアクションシーンでしたが、今回の時を止めるこの無駄なセリフたちは何なんだろう…
イクシードとは元神霊が使える技だそうです。クロが見えない刃に空中で切り刻まれるシーンはなんかちょっとそそるものがあるんですが(危険な嗜好か…?)、銀髪のチンピラのセリフがいちいちうざいですよ。

慶太くんはびくびくしながら警察に電話をかけようとします。前回は果敢に殴りかかっていったのでちょっと違和感がありますね。チンピラの怒りを買って、見えない何かに胸を貫かれて、Bパートの冒頭の見覚えのあるシーンにつながります。前回のアバンで血を流して倒れていた慶太くんはここのシーンだったんですね。


クロは慶太くんの命を助けるために外科手術をします。クロは慶太くんの胸から光の球を取り出し、自分の胸からも光の球を取り出して、自分の胸から取り出したものを慶太くんに埋め込みました。慶太くんの胸から取り出した方はクロの胸の中に消えていき、慶太くんの右手の甲に紋様が浮かびます。クロの左手の包帯が燃え、紋様が浮かび上がります。これが「契約」らしい。何の契約かは分かりませんが、すごくデジャヴュ感が強い設定ですね。一番最近だと鉄腕バーディーDECODEですか。まあ古典的な設定でもちゃんと作ってくれれば私は全然いいと思いますよ。奇をてらいすぎる必要は全然ないですし。


そして再びチンピラと戦闘に。チンピラが使っていた技は空気を縄のように操る技だったということがわかりました。クロはこの縄を通じてチンピラを感電させたようですが、何をしたのかちょっとよくわかんないですね。まあここはスルーしてもいいんですが、「ウオオオオォォーーー!!」とか叫びながら突然覚醒する慶太くんはさらに謎(笑)慶太くんはクロとのシンクロが負担になったのか倒れてしまいました。
Cパートはどうやら次回予告ではなくて本当にCパートっぽいですね。


アクションシーンのビジュアルは相変わらず力が入っていていいんですが、クロとチンピラの会話のせいで台無しになっている気がします。今回のチンピラはこれで死んだのかどうかは分かりませんが、今後はもう出てこないでいただきたい。
なんか気になったことを書いてったら批判っぽくなりましたが、戦闘時の無駄な会話以外は全体的によくできていると思いますよ。作画も安定してるし、細かい伏線をまいています。次回以降も期待。